フォシーガ

フォシーガとは

フォシーガは、糖尿病、心不全、腎臓病の治療に使われる薬です。有効成分のダパグリフロジンには、体の中で余分な糖を尿と一緒に排出する働きがあります。そのため、血糖値を下げる効果があり、2型糖尿病の治療に使われています。また、ナトリウムを外に出すことで血圧を下げる作用もあり、心臓や腎臓への負担を軽くする効果が期待できます。

国内での承認状況
現在、フォシーガと同じ有効成分を含み、肥満症の治療を目的として承認されている医薬品は日本国内にはありません。

入手経路
フォシーガは、提携クリニックが医薬品販売代理店を通じて購入しています。

服用方法

フォシーガは、1日1回、水と一緒に飲むのが一般的な服用方法です。食事の影響を受けにくいので、食前・食後どちらでも服用できます。

フォシーガは、血糖を尿として排出するため、脱水になりやすいことがあります。十分な水分補給を心がけましょう。

副作用

フォシーガを服用すると、体の中の糖を尿と一緒に排出するため、尿路や体内の水分バランスに関係する副作用が起こることがあります。特に、脱水や感染症には注意が必要です。

尿路感染症・膀胱炎

フォシーガは尿に糖を含ませて排出するため、細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎などの尿路感染症が起こることがあります。排尿時に痛みを感じたり、トイレの回数が増えたり、熱が出たりする場合は、早めに医師に相談しましょう。

脱水・めまい・低血圧

フォシーガには尿と一緒に体の水分や塩分(ナトリウム)を減らす作用があるため、脱水になりやすく、血圧が下がることがあります。特に高齢の方や、もともと血圧が低い方は注意が必要です。のどが渇いたり、立ちくらみを感じたりしたら、水をしっかり飲んでください。

低血糖(他の糖尿病薬と一緒に使う場合)

フォシーガ単独では低血糖を起こしにくいですが、インスリンやSU薬(グリメピリドなど)と一緒に使うと、血糖が下がりすぎることがあります。手が震えたり、動悸がしたり、冷や汗をかくといった症状が出たら、すぐにブドウ糖や甘いものを摂ってください。

ケトアシドーシス(吐き気・だるさ・息苦しさ)

フォシーガを服用すると、血糖値がそれほど高くないのに、体がエネルギー不足と勘違いして、血液が酸性に傾く「ケトアシドーシス」が起こることがあります。強い吐き気や息苦しさ、だるさを感じたら、すぐに医師に連絡してください。

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