マンジャロ

マンジャロとは

マンジャロ(一般名:チルゼパチド / Tirzepatide)は、2型糖尿病の治療薬で、「デュアルホルモン作動薬」と呼ばれています。これは、血糖を調整する2つのホルモン「GLP-1」と「GIP」の両方に働きかける特徴を持つ薬です。
マンジャロは、GLP-1とGIPを刺激することで、次のような3つの働きをします。
1. インスリンの分泌を促し、血糖値を下げる(特に食後の血糖をしっかりコントロール)
2. 食欲を抑えて、体重を減らす効果が期待できる(満腹感が続きやすくなる)
3. 胃の動きをゆっくりにして、食後の血糖の急上昇を防ぐ

国内における承認状況
・2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。
・肥満治療等別の目的での処方は国内で承認されていません。
※本診療科目で処方する医薬品は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

国内の承認医薬品等の有無
・同じ有効成分を有し、肥満症治療薬として承認されている薬はありません。

入手経路
・提携クリニックが医薬品卸業者より購入しています。

諸外国における安全性等に係る情報
・米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)において2型糖尿病治療薬として承認されています。

服用方法

マンジャロは週に1回、決まった曜日に皮下注射する薬剤です。

たとえば、毎週月曜日の朝など、曜日を固定して投与します。ただし、曜日を変更することも可能ですが、その場合は前回の注射から3日(72時間)以上の間隔を空ける必要があります。

この薬は食事の影響を受けないため、朝・昼・夜のいずれのタイミングでも注射することができます。

また、食前・食後に関係なく使用可能です。

注射は皮下にゆっくりと行い、注射部位としては腹部、太もも、または上腕のいずれかを選択できます。

ただし、毎回同じ部位に連続して注射するのは避け、注射部位を変えるようにしてください。

副作用

マンジャロの副作用として、最も多いのは消化器症状です。

具体的には、吐き気や嘔吐、下痢、便秘、そして胃の膨満感などが挙げられます。

また、特にSU薬やインスリンを併用している場合には、低血糖を引き起こす可能性があります。

その際には、めまいや冷や汗、動悸といった症状が現れることがあります。

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